2015年12月1日火曜日

Fashionable Films/ "Being different"??? (Jpn)

個人的、お洒落なおすすめ映画と最近考えていること(人と違う趣味って、、)。

*お洒落な雰囲気を出すために、ぜひパソコンからの場合はこの音楽を聴きながら読んでみてください。*



先日、「マイブルーベリーナイツ」を見ました。


 My Blueberry Nights
お洒落度:★★★★☆
ストーリー:★★☆☆☆

無性に見たくなって。
ストーリー自体はそんなに好きではないのですが、映像が素敵。
NYのカフェが舞台で失恋したノラジョーンズをなぐさめるカフェのオーナー(?)のジュードロウ。
このジュードロウがまぁセクシーなこと。
ジュードロウじゃなければこんなにかっこよくなかった、ちょっとオタクっぽいとノラジョーンズが言っていました。笑

好きなシーンはとにかくノラジョーンズがブルーベリーパイを食べるシーン。
カフェの外装・内装共に素敵でとにかくカフェでのシーンが全て好きです。

あとは予告でも使われている曲"The Story"と"The Greatest"がよい。




それで屈指のお洒落映画だなと思ったので、その他に自分が思うお洒落映画を紹介します。


A Single Man
お洒落度:★★★★☆
ストーリー:★★★☆☆(3.5)

ファッションデザイナーのトムフォード監督作品。
映像が綺麗と聞いて観てみましたが、本当に綺麗だった。
暖色と寒色の使い分け、とかも口コミで見ていたのですがそれはただぼけっと見ていたら気づかなかった…。

コリンファースがゲイの役をしているのですが、やっぱりゲイを描く映画って美しい映像が多いなと思いました。(とはいえ思いつくものは少ない)(グザヴィエドラン作品やブロークバックマウンテンなど?)(モーリスも観たいけどまだ)

好きなシーンはコリンファースが初めてレストランで恋人のジムと出会うシーンでしょうか。
あとは全体的に昔の雰囲気(60年代)というのが良かったですね。
大学の教室で堂々と授業中にタバコを吸っちゃうところとか。。


 God Help the Girl
お洒落度:★★★★★
ストーリー:★★★☆☆

9月ぐらいにこのブログでも散々書いていた最近の映画。
脚色はあるのでしょうが、英スコットランド・グラスゴーが舞台らしく映画全体の色の雰囲気が好きです。
これは映像・音楽がおしゃれという感じ。
あとファッションも。
私が特に好きだったのはオリーアレクサンダーの洋服。フレッドペリーのポロシャツ!

シーンではどのシーンも好きですが、"Musician, Please Take Heed"の曲のシーンとか特に好きですかね。
あとは"I'll Have to Dance with Cassie"も。



特徴が同じような感じがしたのは次。

Palo Alto
お洒落度:★★★★★
ストーリー:★★☆☆☆(2.5)

来ました、お洒落映画の代名詞にもなりそうなコッポラ作品
ちなみにこれはソフィアコッポラではなく姪のジアコッポラの監督作品です。

どうやったらこんなミュージックビデオのような映像が撮れるんでしょうか、と思います。
これも映像と音楽、ファッションがお洒落。
インスタのフィルターにあるような映像という感じがしました。
高校生たちの設定だからか、なんだか「みずみずしい」感じが全体を通してします。
あれでしょう、「ティーンエイジャーだからこその危うさ」的なのも。






コッポラといえば、もうこれぞお洒落映画好き女子のバイブル的なものに一応触れておきましょう。

Virgin Suicides
お洒落度:★★★★★
ストーリー:★☆☆☆☆

 ガーリーカルチャー好きです、とかソフィアコッポラ好きです、とか言うなら100%観てないとダメだ、と個人的には思う映画です。
Tavi GevinsonやElle Fanning(たしか)も支持していたし、日本の有名人もこれに触れる人は多い気がする。
ファッションブランド「MILKFED.」のデザイナーでもあるソフィアコッポラが、一番注目されるきっかけになった映画だったと思います。初作品。

これを観たのは遥か昔で、それから2回目も観ていないのですが全編を通してひたすらお洒落だった気がします。
美人姉妹の部屋がとってもかわいい。
あとお気に入りのシーンはパーティのシーンです。
水色で星の形をした風船がたしかたくさん浮いていた…。
キルスティンダンストが主役ですが、まだこの頃はとっても若くてかわいい少女という感じで昔見た頃「この可愛さ無敵」と思いました。

これはキルスティンダンストではないですが。笑


500 Days of Summer
お洒落度:★★★★☆
ストーリー:★★☆☆☆

はい、来ましたヴァージンスーサイズに次ぐ自分的「お洒落映画の代名詞」。
ズーイーデシャネルがひたすらかわいい。
女の子に振り回される男の子目線の「ボーイ・ミーツ・ガール」のお話ですが、ストーリーは、個人的には「う〜ん」。
でもIKEAのデートシーンはとても好きだし、水色が多いサマー(ズーイー)の洋服も爽やかで好きです。



Ghost World
お洒落度:★★★★☆
ストーリー:★★★☆☆

ちょっとこれは今までのものと雰囲気が違う「おしゃれ」です。
とっても若いスカーレットヨハンソンとゾーラバーチが魅力的。
今までのとは違ってゴーストワールドは少し"nerdy"、おたくっぽい雰囲気があります。特にゾーラバーチの役「イーニド」。
でもこれのオープニングのシーンはとっても好きです。
タヴィのサイト、Style Rookieでもゴーストワールドはトピックとしてよく出てくる気がします。
うまく言えないけれど、好きだな〜これ。
 マンガが原作になっているので、検索したらこれのアメコミ版が結構出てきます。それもかわいい。

ちなみにこの中のスカヨハのファッションも好きです


あとは詳しくは書きませんが、他に思いつく「お洒落映画」は以下の通り。
Grand Budapest Hotel:ウェスアンダーソン作品。彼の映画は全体的にお洒落。かわいい映画でした
Somewhere:ソフィアコッポラ作品。エルファニングが輝いている
Amelie:フランスのお洒落映画といえば。クリームブリュレ
Ruby Sparks:映像が全体的に透き通っている感じ。主役のカップルが素敵

あとはグザヴィエドランの映画は(観た中では)どれも例外なくお洒落でした。
ただグザヴィエドランのはテーマ性が強いので、アーティスティックではあるが観るのに体力が要る気がします。
でも私は、Mommy, Laurence Anyways(わたしはロランス)Les amours imaginaires(胸騒ぎの恋人)は観る価値があったと思います。他のは今後観なければ…



とりあえず今思いつくのはこれぐらいです。
以下は最近考えること。お時間がある方は。


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Being different


よく、「人とは少し違うものが好き」って言う人いますよね。
自分もそうでした。
「ちょっと変わったものがいい」「人とは違う」「自分だけ」のような感じ。

そう思い色々な趣味を楽しんできましたが、最近、どうしても「人とは違う」というのは完全には成立しないのではないかと思うようになってきました。
だから「自分だけがこれを好き」というのは叶わない。

例えば、「人とは違うタイプの音楽が好き」。
まぁよくあると思いますが、これって絶対に誰かとはかぶるし、まず第一その情報をキャッチするためになにか媒体がないといけないわけで、たとえばなにかのサイトを通してその音楽を知ったとしたら確実に他の誰かも知っているはず。
だから当たり前ですが自分だけが好き、なんていうのは実現しないでしょう。というか、ある程度それを知っている人がいないと価値がないと思います。
当たり前ですが、「本当に」誰からも知られていないバンドを好きでもあまり誇れるわけではない気がします。(だって誰も分からないんだもの)
多分、「あまり多くの人には知られていないけれど、一応名前ぐらいはみんな知っていて、この人なんとなく通だなぁと思わせる」のが目当てなのではないでしょうか。

自分も昔は好きなものにのめりこみ、「自分よりも熱心なファンはまわりにはいないだろう!」「同じものを『私も好きだよ』って言われたら腹立つわ、私の方がファンだし」とよく思っていて、いわゆる「自分が好きなものがマイナー、これが有名になってくると嫌な感じがする」という気持ちを持っていました。
まぁこれは今でもあまり変わってはいないのですが、よくこういった同じようなことをまわりで聞くことが多くあり、なぜか最近は腑に落ちない気分になったのでなんとなく考えてみました。
まぁ、多分「所詮にわかだろ」(乱暴な言葉ですが)、と思ってしまっていたからだと思うのですがこれは今考えてみると随分と幼稚な考えだったと思います。

例えば、私は上に書いたように映画を観るのは好きなのですが、自分が好きなようなタイプのものを他の人が「あれいいよね!」と言ってきて(いや、私の方が色々知ってるし)と思ってしまいなんだか賛同できないことが多くありました。
どちらかというと自分一人で映画は楽しみたいし、他人の分析を聞くのはあんまり好きではなかったのでフラストレーションがたまったことも。
(いやでも、自分も大して映画は観ていないのですが。しかも知識もない)
あとは実際に観ていないのに知った情報で「あれの監督ってこうなんでしょ!こういう作品なんだよね!」とか言われたこともあり、(いやまず観てから言ってください)とか思ったこともありました。
まぁそうやって好きなものに対して「自分のもの」感が多々ありましたが、最近は同じようなことを考えている人を見て客観的に、これってあんまりよくないな、と思いました。

文化的に"マイナーなもの"もそうやって取り上げられることでマイナーではなくなってくると思うし、文化でマジョリティ・マイノリティってなんなんだろう、と思います。まぁ支持される規模、なんでしょうが。
それぞれに価値がありもっと動きがあるものだと思います。
自分が「これはマイナーだ」と決めて少し誇らしい気持ちになって楽しむのは勝手ですが、同じように考えている人はたくさんいるわけで、そもそも文化・カルチャー(文化よりカルチャーという言葉の方が軽くて使いやすい気がするのは気のせい?)にマジョリティもマイノリティもあるのだろうかと疑問に思います。

そして、日本の「サブカルチャー」という言葉が頭に浮かんできて、一応ググってみましたがあまり正確な定義がわかりませんでした。
でもサイトを見て思ったのはサブにしても文化を「こういうものだ」と定義づけるのは難しい。

真面目な話、留学に来て「文化とは何ですか」というテーマの授業がありましたが全く分からない。
繰り返しますが、文化とはそれぞれひとつずつに価値があり多数派がいい、少数派がいい、などはないのではないかと思いました。
自分の身に当てはめてみると、「みんなが好きな」芸能人、の中にお気に入りの芸能人はいます。
でも昔から自信を持ってファンだった芸能人は「少し変わった」人もいます。
そのことにちょっとした嬉しさも感じていて人気が出ると「いや私が応援してるんだから」と思っていました。
そして音楽だって、万人受けするような人気のものも好きだし、あんまり知られていないようなものも好きです。
それでもやはり気づくのは少数派のものを好きなことが少し「偉い」と思っている感じがする。
多分これは普通でみんなそうなんだろうと思いますが、かと言って人気が出てきたから「にわかめ」と嫌がる(ディスる)ことはまだ子供なんじゃないかと思うようになりました。
別に何が好きでも「偉い」とかはない、と。

この話は自分もそうだった(今も)という前提で考えていることなのですが、まあそれにしても「変わったものが好き」と言うのは少し控えようかなと思い、もっと他の人が自分の好きなものを好きになっても受け入れられるようになりたい、と思いました。
もっと柔軟でオープンな感性(?)を持ちたいと思います。

まぁ要するに、本当に本当に好きなものって人にあんまり言いたくなくなりますよね、そしてそれを他の人から「いいよね」って言われるとどうしようもなく嫌な気持ちになりませんか、とっても小さい人間のような気がして、それを治したいです。これがおそらくまとめでしょう。



そんなこんなでもう12月になってしまいました。
師走。お坊さんが走り回る。
私も毎年走り回っていたな。
2015年の残りひと月もがんばります。


THE END

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