次に行く子たちが準備をしている中、1年後の留学について悩んでいる後輩たちもきっと多いので、せっかくなのでアイルランド留学のお勧めをしたいと思って書いています。
目次
1.アイルランドというところ
2.ネットにある「アイルランドのいいところ」
3.私がアイルランドに行ってよかったと思う理由
4.後悔していること
5.結論
1.アイルランドというところ
まず、基本情報。

赤いところがアイルランドです
イギリスの左隣。
そしてイギリスが「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」なので、アイルランド島の北の一部はイギリスの領土です。(これについては長い間の抗争がある)
大きさは、北海道とほとんど同じらしい。
首都はダブリン。私が留学して8か月居たのはアイルランド内ではダブリンだけです。
宗教は、85%近くがカトリック。
私も大学で授業を取るまで詳しく知らなかったのですが、行ってみてカトリックはアイルランド社会に強く根付いていると感じました。
カトリックということで同性愛などそういったことに対して反対の声が多そう、というイメージがありましたが、実際には最近アイルランドで同性愛が認められたことが大きなニュースになりましたし、日本と比べるとかなりオープンで認められていると思います。
離婚・中絶に関しては宗教の影響が大きいんだろうなと思いますが、それについて興味がある人は調べてみてください。
公用語は、アイルランド語と英語。
空港や駅など、公共機関にはアイルランド語の標識はありますが、英語ももちろん書いてあり日常生活では英語だけで何の問題もありません。
ほとんど、アイルランド人も英語で育ってアイルランド語は学校で習う、という程度らしいです。
ただ、ゲールタクトというアイルランド語だけ話される地域があり、そこに勉強のために行く学生もいるみたいです。もちろん私は行ったことはありません(話せないし、怖い)。
ちなみにアイルランド語はかなり難しいみたいです。挨拶程度は教えてもらいましたが、難しい。笑
ただアイルランド国歌はアイルランド語らしいです。
(よく聞かれるのですが、)EU圏内で、通貨はユーロです。
ナショナルカラーは緑で、コーヒーよりは紅茶の国。
気候は多分イギリスと似ていて雨がよく降る。湿度は高くないので、雨は降ってもあまりうざったくないです。
そして「寒そう」と言われるけれど、雪は降らないしそこまで寒くないです。
寒がりの私も案外耐えられました。9月に行ったらすぐに上着がいる気候です。
2.ネットにある「アイルランドのいいところ」
行ってみる前に、ネットで「アイルランド留学」と調べて、先輩から話を聞いて決めましたが、ネットにあるアイルランド留学の良さ、というのが本当なのか考えてみました(個人的体験より)。
よく書かれているのが、
フレンドリーな国民性、治安の良さ、文化の豊かさ、日本人の少なさ
ぐらいです。
フレンドリーな国民性
→△
これは、多分期待しすぎた私が悪かったです。笑
正直、よくフレンドリーと言われていたので、みんながみんな優しくしてくれるんだとばかり思っていました。(海外慣れていない奴感満載!)
もちろん行ってみると、優しい人はたくさんいます。
仲良くしてくれた現地の学生はたくさんいますし、留学先のインターナショナルオフィスのお兄さんは「仕事だから」という以上ぐらいに優しくしてくれてドキッとしました。笑
パブでも、一杯奢るよ!と言ってくれたおじいさんもいました。
他の国に長期滞在した経験がないので、比べてみるとかなりフレンドリーな国なのかもしれません。また、人によっては本当に人が温かかった!と言うかもしれません。
ただ、8か月滞在していて「親切な国民」とひとくくりにしてはいけないと思いました。
(今、ふと思ったけど日本人が「勤勉」って言うのと同じかな!)
私も友人も、留学中に差別された経験はありますし、スリにあった子もいるし、親切なおじいさんだと思ったら宗教勧誘だったり、と少し嫌な思いをしたこともありました。
もちろん全体で見てみれば親切でフレンドリーな国民性だとは思います。
特に日本人と比べたらフレンドリーかも。笑
ただ、期待していたような、バスで隣になった人に声をかけられて話し込んだ!というような経験はありませんでした。笑
とにかく〇〇人はこういう人、と決めつけるのは良くないですね。
治安の良さ
→◯
ヨーロッパの中でみればかなり良い方だと思います。
ただ、あまり夜遅くは歩きたくないし、シティセンターでも酔っ払いが多いし、日中もスリは近年増えているらしいです。
ただ、他の国の治安と比べると格段に住みやすいところだと思います。
文化の豊かさ
→◎
音楽とお酒、特に良いです!笑
この二つが好きな人には本当に良いと思います。
ケルト音楽がパブで聞けた時は特に最高ですね。
小さい国でも歴史が長く豊かな文化が詰まっているのでとても面白かったです。
(音楽お酒以外も、文学や歴史もね)
日本人の少なさ
→×
行く場所によると思いますが、私の留学先は日本人がこれでもか、と言うぐらいいました。笑
私はそこまでは気にしなかったですが、この「日本人が少ない」という言葉を真に受けて行くと、そう信じて行った人たちで一杯の状況に嫌気がさすかもしれません。笑
おそらく小さな語学学校や日本の大学とあまり提携していないような大学(名門のトリニティカレッジなど)に行けば少ないでしょうが、日本とのつながりがある大学には日本人はたくさんいます。
ちなみに私の周りにはおそらく50人強近くが学部に、また同じぐらいかそれ以上ぐらいで付属の語学学校に日本人が通っていました。
それでも、たくさん仲の良い友達ができたので結果オーライです。
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学校の近く。 |
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トリニティカレッジの図書館 |
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カフェも可愛いの。アイルランド国旗柄のティーポットカバー |
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ギネスストアハウス前でアイリッシュダンス(かっこいい!!) |
3.私がアイルランドに行ってよかったと思う理由
・日本に興味がある人とたくさん出会えた
留学先の環境はとても大きかったと思いますが、大学で日本語を学んでいる学生や独学で日本語を勉強している学生から社会人、日本語を教えていた教授、などたくさんの人と出会うことができました。
日本→アイルランドについて詳しい人はそこまで多くないだろうに、アイルランド→日本で多くの「愛」を感じて、驚いたし嬉しくなりました。
「いつか日本に行きたい!!」と言ってくれる人がたくさんいました。
・他の国に行きやすい
何度もブログで書いているように、留学中にはたくさんヨーロッパ内を旅行しました。
日本の国内旅行より安いぐらいで行けるのがほとんどなので、非常に良心的な価格です。
まぁ、大陸内移動も安いですけどね。笑
ちなみに、イギリスへは飛行機で1時間ちょっと、3000円しないぐらいで行けます。
・イギリス系のものがよく手に入った(笑)
もともとイギリスに興味があったのですが、留学はやめた身として、手軽にイギリスブランドのものが買えたのは良かったです。
普通にアイルランドにあるブランドはイギリスとほぼ変わりません。
さらに通貨もユーロなので同じようなものでも安く買えます。
・こぢんまりとしている国なので、愛着が湧く
そんなこと言ったら、アイルランド人に文句を言われそうですが、他の国と比べたら、まぁ小さな国です。笑
もちろん小さいとは言え他の都市に行くのには数時間かかりますけどね。
ただ、アメリカのように規模が大きいところではないので、愛着が湧きやすいと思います。
「マイナーな国」というイメージもあるだろうし。
マイナーなもの好きな私には合っていました。
4.後悔していること
もっとアイルランドの良さである「自然」を感じに国内を回るべきだった
例えば、モハーの崖という有名な観光スポットがありますが、結局行かずに終わってしまいました。
他も、たくさん有名な自然豊かなスポットがありましたが行かずじまい。
5.結論
アイルランドを選んで良かったです。
ここでないとできない経験がたくさんできました。
一番何が良かったか、というのは難しいですが本当に良い8か月を過ごすことができました。
おすすめするとしたら、ヨーロッパが好き、ヨーロッパに住みたい、ヨーロッパ人とたくさん出会いたい、マイナーなものが好き、訛りを経験してみたい、英語と他の言語が混在しているところに行ってみたい、音楽・お酒が好き、クラブよりは友達と和気あいあいと飲むのが好き、に全部当てはまる人にはぴったりだと思います。
逆に、超洗練されたものが好き、モダンでおしゃれじゃないと嫌だ、テキパキして何事もスムーズに進めたい、都会じゃないと生きていけない、という人は他のところが良さそうです。笑
というわけで、いろいろと正直に書いてしまいましたが、誰かのためになれたら嬉しいです。
またアイルランドは行きたいです。
金曜日にアナザースカイを見るたびにあぁ〜私のアナザースカイ、、、とダブリンを懐かしんでいます。
最後にアイルランド人のKodalineの素晴らしい曲を!
動画ごと貼れなかったのですが感動するのでこっちのMVもオススメです。
https://www.youtube.com/watch?v=ieQ0w_gzS0U
THE END