2016年5月27日金曜日

I'm back

お久しぶりでございます
ダブリンでの留学生活を無事に終え、旅行も行ってきて日本へ帰ってきました。

帰国後1週間が経ち、家族や友達と会ったり学校へ行ったりと日本生活に慣れてきました。
本当は間近に迫ったTOEICのために勉強しないといけないのですが、そんなに集中できないと思ったので留学生活を忘れないうちに振り返ってみようと思います。




  • 帰国後思うこと

まず、8か月の留学を終えて思うことは、「ものすごく幸せな留学生活を送っていたんだな」ということ、「現実に戻ってきた」ということ、そしてその楽しかった留学生活と今向き合わないといけない"現実"のギャップにちょっと嫌気がさす、という感じです。
もちろん、留学が全てキラキラハッピーな経験、というわけではないしそれなりに奮闘したし少し辛いこともありましたが、帰って来たら良いことも悪いことも、それぞれな記憶が全て消えてしまいそうな気がします(だからこうやってできるだけ記録に残しておこうと思うのです)。
将来のためにこの経験はちゃんと自分の中に落としておきたい、と思うのですが、今の大学4年生春(夏)、という時期はあんまり留学のことを懐かしんでいる暇はないように思えるし、逆に「いつまでも引きずっていてはいけない」という雰囲気がある気がします。なんとなく悲しい。
だから、どうなるかは全く分からないですができるだけ、大学生活で留学が「違う次元で起きていたこと」ではなく昔の自分の延長線にあって、その経験があったからこそ今こうなっている、となるようにしたいと思うし、そのように努めようと思います。



  • 留学するという選択

私は元々海外にずっと憧れを抱いていて、留学はずっと夢でした。
海外で暮らしたい、英語が話せるようになりたいということと同じかそれ以上くらいに自分と海外とのつながりがほとんどなかったので、もっとつながりが欲しい、と思っていました。
つながり、というのは例えば頼れる・仲良くできる友人を作るとか。

留学というのはとってもお金がかかるし大掛かりだし周囲の人(家族)を巻き込むし、したい人がみんなできるわけではないと思います。
だからこうやって「留学したいからする」と言って準備をして無事に行って、経済的にも精神的にも周りに支えてもらって8か月滞在する、というのは本当に恵まれていることだと思います。当たり前だとは思っていません。
元々海外が好きという気持ちと大学生のうちに留学しておきたいという気持ちが強かったので、留学を後悔したことはもちろんないし、嫌なことがあってもそんな文句を言っている場合ではない、楽しまなきゃと思うようにしていました。(いや散々文句は言っていましたが)
与えられたチャンスを無駄にしていたら他の人にも失礼だし。

ということで、私にとって留学できたことは本当に幸せなことであったし、同じようにしたいと思っている人は、可能なら絶対にそのチャンスを無駄にしないほうがいいと思います。ただ語学力向上、異文化理解、だけでなくもっともっと多くのことが学べると思います。



  • ヨーロッパに留学するという選択

留学前は、ずっとヨーロッパに行きたい!と思っていました。
まず先輩でヨーロッパ留学をした人が多くいて話を聞いたり写真を見たりして憧れが強まったのは大きな理由だと思います。
あとは元々イギリスがなんとなく好きだったから。笑
そしてヨーロッパの方がアメリカ・カナダ・オセアニアより他の国に行きやすいと思ったから。

なので出願の時は上位の希望はヨーロッパで出して、たまたまダブリンが第一希望の人が私しかいなかったようで、すんなり(多分。)通りました。TOEFLスコアも高くなかったので本当にラッキー。

多分、行く国、地域によって留学はかなり変わってくると思います。
他の国の留学については話を聞くしかしていないし、アイルランド留学しか経験したことがないので分かりませんが、きっとそれぞれ全く違った経験になると思います。
私は、北米よりもヨーロッパ!!という感じで選びましたが、実際北米に行っていたとしても面白そうだなと思いました。
多分どちらに行っても留学生は多くいるだろうし、想像していたよりも北米でもヨーロッパからの留学生と出会えていたと思います。
(あっ、ただ北米からの留学生とはほとんど出会っていないです、アイルランドでは)
ということで、自分がどういうところに行きたいかにかかっているでしょうね・・・。

ただ、ヨーロッパを選んだ身としては、気軽に他の国に旅行できて、写真やテレビでしか見たことがなかったところに実際に行けるというのは本当に大きな利点だったと思います。
今まで日本とオーストラリアにしか行ったことがなかったのですが留学中、イギリス・ドイツ・オーストリア・チェコ・イタリア・フランスへ行くことができました。人によってはこの倍ぐらい旅行している人もいます。私にはこれが限界。笑
もっと歴史に詳しければ100倍旅行が楽しめたんだろうな、というのが正直な感想。
それでも、自分の中で遠い遠い存在であった海外にこんなに気軽に行けたというのはすごいことだと思いました。

ロンドンでミュージカルを見たり、ドイツのクリスマスマーケットに行ったり、イタリアで美味しい食事とワインを楽しんだり、あとはあらゆるところで大好きな映画のロケ地を回れたりと、海外超初心者でパスポートのスタンプが増えるだけで興奮するような人間にはとっても幸せな留学でした。



  • アイルランド留学という選択
アイルランドは、多分大学でアイルランドの授業を取っていなかったらほとんど興味を持たなかったと思います、正直。
その授業でなんとな〜く興味を持って、あと留学している先輩からの情報でとっても良さそうな国だなと思って行きたいと思うようになりました。
行く前から帰ってくるまで、基本ずっと「選んで良かった」と思っていました!
友人にはいつも「旅行で来るところではない。」と強く言い続けているのですが笑、実際住んだり留学するにはとてもいいところだと思います。

実際に暮らしてみると、日本人が持つアイルランド人、国のイメージとは違うこともあると分かるようになります(例えば、あったかい人柄、というのは全員には当てはまらない、当然。あと酒を飲まない人も普通にたくさんいるし、飲ませてくる人もいない)。
思ってたよりも+−どちらもありますが、トータルで考えてみるととても良かったです。
英語圏の国で言葉には困らないし、アクセントの違いはだんだん面白く思えるようになるし、小さな国だから規模が大きすぎず(ダブリンを出たら大きいけど)愛着が湧く。
この愛着が湧くっていうのが結構大事かもしれません。
もっともっと大きな国だとそれは感じづらいかもしれませんが、なんとなくアイルランド愛、は言いやすい気がします。

ちょっとマイナーなものを好む性格であるのもあり、あんまりみんながよく知っている、というわけではないところに少し良さを感じてしまいます、個人的には。
まぁそんな感じで、パブの雰囲気とケルト文化が好きな人にはアイルランドオススメです。笑
あとイギリスが好きだけどちょっと物価が、、、という人にもいいですね、ほぼ売っているものは同じなので笑


  • 語学力は本当に上がったのか
分からないです。笑
が、おそらく行く前よりかは英語を使って生きていく力はついたと思います。
行く前は本当に英語を話すのは怖くて抵抗があったのですが、もう今はほとんど怖くないし、恋しいぐらいです(電話は今でも死ぬほど嫌だ)。
ただ、「ブリティッシュアクセントになって帰ってくるか〜?」とか言われたことを思い出しましたがそんなことはありません。あくまで自己流(日本人英語)です。。。
他の人のアメリカンな発音を聞くと「おぉ〜っ」と思うようにはなりました(聞き馴染みがあまりないから)。

点数で評価されるような英語はこれから試験を受けてみないと分かりませんが、とりあえずコミュニケーションを図るための語学力はある程度つけられたかな、という感じです。
基準がよくわからない「ペラペラ」というレベルには到達していないと思いますが・・・
ふとした時に英語出ちゃう!とかいう他人からしたらちょっとうざがられるような感じにはなっていないつもりです。笑


  • 新しい価値観を知る、視野を広げる、ことはできたのか
できたと思いますよ。
なにせこういう長期滞在が初めてだったので、全てが新鮮でした。
日本人は一人で欧米の子達と一緒に生活したり、いろんなバックグラウンドを持った人と同じ授業を受けたり仲良くなったり関係に悩んだりして、いろんなことを考えました。
結局は国籍・文化を超えてその人の人柄なのかな〜とか。
だからこそ、同じ日本人でもみんなと同じぐらい仲良くできるわけではないし、全く違う文化を持った人とも理解し合えないわけではない。
上辺だけでないような友達がたくさんできて本当に幸せでした。

あとは、正直なところ自分と違う価値観を持った人に対して、受け入れようと努力してもできない時もたくさんあるのだということを学びました。
理想は、もっと広い心で自分と合わないことでも受け入れるべきなんでしょうがどうしてもできない時もありました。
なので、そういう意味で寛容になれたのかは疑問ですが、少なくとも違う文化を肌で感じて色々なことを考えた、というのがひとまずのところです。
自分と違うから理解しがたい、といって愚痴ばかりこぼしたこともありましたがそれは今後もっと時間をかけて考えていきたいです。





最後に、とにかく人によって同じ留学も全く違う経験になると思うのですが、少なくとも私は楽しくて充実した経験ができました。
多分海外経験がほとんどなかったことが大きな理由だと思います。
人によってはいっぱい勉強をしてやりがいを感じることもあるだろうし、もっともっと旅行をして楽しさを見出すこともあるだろうし、本当に人それぞれだと思います。
もっと淡々としていたりクラブ・飲み会三昧の刺激的な日々を送ったりと何十通りもあると思います。
それは自分が何をしたいかによると思うし、いい悪いはないと思います。

とりあえずは、心身ともに元気に家に帰ってこれたことが一番良かったことだと思ってこれから頑張っていこうと思います。


恋しくてたまらない、安くて美味しいアイルランドのギネスの写真で終わります。

THE END